たった6週間で変わる!HIITが1型糖尿病患者のQOLと睡眠を向上させる理由
- outlapjp
- 2月20日
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更新日:2月24日

1型糖尿病(T1DM)患者の健康関連QOL(HRQoL)は血糖コントロールの影響を受ける。運動は心血管や代謝への効果から推奨されるが、低血糖への不安、時間不足、モチベーションの低下、運動・血糖・インスリン管理の難しさなどが原因で多くの患者が運動不足に陥っている。高強度インターバルトレーニング(HIIT)は、低血糖を防ぎつつ短時間で実施できるため、T1DM患者が運動習慣を身につけるうえで有効とされる。本研究では、運動習慣のないT1DM患者19名(平均37±6.5歳)を対象に、6週間のHIIT(30秒の高強度運動を12~20回、1分の休憩を挟んで実施)を週3回行うグループと運動をしない対照グループに無作為に分けた。HRQoL、睡眠の質、運動へのモチベーション、楽しさなどの心理的指標を測定した。その結果、HIITグループでは身体的・社会的QOL(PF:1.9%、PR:80.3%、GH:16.6%、SF:34.1%)が向上し、睡眠の質は21.4%、運動の楽しさは7%、内発的動機づけは13%改善した。6週間のHIITは重度の低血糖を引き起こすことなく、安全かつ効果的にQOLや心理的健康を向上させる可能性がある。