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不眠症スクリーニングの新基準—ISIの信頼性と妥当性を検証

  • outlapjp
  • 2月24日
  • 読了時間: 1分



不眠症は有病率が高く、健康への影響も大きいが、診断や治療が十分に行われないことが多い。本研究では、不眠症のスクリーニングと治療効果測定における「不眠重症度指数(ISI)」の信頼性と妥当性を検討した。地域住民959名と、不眠症治療を受けた患者183名および健常者62名を対象に、ISIを含む睡眠の質、疲労感、心理症状、生活の質に関する評価を実施し、臨床群には睡眠日誌やポリソムノグラフィ、面接による診断を行った。ISIの内部整合性は非常に高く(Cronbachのα=0.90, 0.91)、5つの項目が不眠の識別に有効であることが示された。ISI総得点は疲労感、生活の質、不安、抑うつの指標と有意に相関し、カットオフスコア10で不眠症の識別率は感度86.1%、特異度87.7%と最適であった。また、臨床群ではISIスコアが8.4ポイント以上改善すると、中程度の改善と評価された。これらの結果から、ISIは不眠症のスクリーニングと治療効果の評価において有用な指標であることが確認された。

The Insomnia Severity Index: psychometric indicators to detect insomnia cases and evaluate treatment response

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