不眠症治療の新常識!まずは薬より認知行動療法(CBT-I)
- outlapjp
- 2月18日
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更新日:2月24日

アメリカ内科学会(ACP)は、成人の慢性不眠症に対する治療法について、最新のエビデンスをもとに臨床的な推奨をまとめたガイドラインを作成しました。このガイドラインは、2004年から2015年9月までに発表された英語のランダム化比較試験(RCT)を系統的にレビューし、それに基づいて作成されました。評価対象には、アンケートによる全体的な睡眠評価、患者自身が報告する睡眠の質、治療に伴うリスクなどが含まれます。本ガイドラインは、ACPの評価基準(GRADEシステムに基づく)を用いて、エビデンスの質と推奨の強さを分類しています。ACPは成人の慢性不眠症に対して、認知行動療法(CBT-I)を最初の治療法として推奨しています。(推奨の強さ:強い、エビデンスの質:中等度)また、CBT-I単独では十分な改善が見られない場合、医師と患者が 薬物療法の短期使用について、効果・副作用・コストを考慮しながら共同で意思決定すること を推奨します。(推奨の強さ:弱い、エビデンスの質:低い)このように、ACPはまず CBT-Iを優先し、それでも改善が見られない場合に限り、慎重に薬物療法を検討する という方針を示しています。