酸化ストレスと睡眠の関係とは?―食生活がもたらす快眠のヒント
- outlapjp
- 2月20日
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更新日:2月24日

酸化ストレスは睡眠の質と関連があるとされており、食事や生活習慣による酸化ストレスの影響を評価する指標として「酸化バランススコア(OBS)」が用いられる。OBSが高いほど抗酸化作用の影響が大きいことを示すが、OBSと睡眠の質との関係は明確ではない。本研究では、この関連性を調査した。解析には、加重線形モデルおよび加重ロジスティック回帰を用い、調整後のモデルも検討した。2007年から2014年に実施された米国の国民健康・栄養調査(NHANES)に参加した6,300人のデータを分析した結果、OBSが高いほど睡眠障害のリスクが低く(OR: 0.97, 95% CI: 0.94-0.99)、睡眠時間が長くなる傾向が見られた(MD: 0.02, 95% CI: 0.01-0.03)。特にOBSが24を超えると、1ポイント上昇するごとに睡眠障害のリスクが40%減少し、睡眠時間が26%延長することが確認された(P < 0.05)。食事や生活習慣の要素は、それぞれ独立して睡眠の質と密接に関連しており、特に50歳未満の女性でこの関係が顕著だった。教育レベルによる層別解析でも同様の傾向が見られた。